宫泽贤治:贝之火 第一章(附翻译)

楼主

mumuvista [离线]

1★☆☆☆☆

发帖数:114 积分373
1楼

今天又是早早完成工作,然后就拿出带去的那本宫泽贤治作品集看。读完了中篇的《贝
之火》,然后闲着无聊,就试着翻译了第一段。回头我再和大家说说宫泽贤治以及他的
作品,还有日语童话的一些特点哦。

原文:
 今は兎(うさぎ)たちは、みんなみじかい茶色の着物です。
 野原の草はきらきら光り、あちこちの樺(かば)の木は白い花をつけました。
 実に野原はいい匂(におい)で一杯です。
 子兎のホモイは、悦んでぴんぴん踊りながら申しました。
 「ふん、いい匂だなあ。うまいぞ、うまいぞ、鈴蘭なんかまるでパリパリだ。」
 風が来たので鈴蘭(すずらん)は、葉や花を互にぶっつけて、しゃりんしゃりんと
鳴りました。
 ホモイはもう嬉しくて、息もつかずにぴょんぴょん草の上をかけ出しました。
 それからホモイは一寸立ちどまって、腕を組んでほくほくしながら、
 「まるで僕は川の波の上で芸当(げいとう)をしているようだぞ。」と云いました

 本当にホモイは、いつか小さな流れの岸まで来て居りました。
 そこには冷たい水がこぼんこぼんと音をたて、底の砂がピカピカ光っています。
 ホモイは一寸頭を曲げて、
 「この川を向うへ跳び越えてやろうかな。なあに訳ないさ。けれども川の向う側は
、どうも草が悪いからね。」とひとりごとを云いました。
 すると不意に流れの上(かみ)の方から、
 「ブルルル、ビイ、ビイ、ビイ、ビイ、ブルルル、ビイ、ビイ、ビイ、ビイ。」と
けたたましい声がして、うす黒いもじゃもじゃした鳥のような形のものが、ばたばた
ばたばたもがきながら、流れて参りました。
 ホモイは急いで岸にかけよって、じっと待ちかまえました。
 流されるのは、たしかに瘠せたひばりの子供です。ホモイはいきなり水の中に飛び
込んで、前あしでしっかりそれを捉まえました。
 するとそのひばりの子供は、いよいよびっくりして、黄色なくちばしを大きくあけ
て、まるでホモイのお耳もつんぼになる位鳴くのです。
 ホモイはあわてて一生けん命、あとあしで水をけりました。そして、
 「大丈夫さ、大丈夫さ。」と云いながら、その子の顔を見ますと、ホモイはぎょっ
として危なく手をはなしそうになりました。それは顔中しわだらけで、くちばしは大
きくて、おまけにどこかとかげに似ているのです。
 けれどもこの強い兎の子は、決してその手をはなしませんでした。怖ろしさに口を
への字にしながらも、それをしっかりおさえて、高く水の上にさしあげたのです。
 そして二人は、どんどん流されました。ホモイは二度ほど波をかぶったので、水を
余程(よほど)呑みました。それでもその鳥の子ははなしませんでした。
 すると丁度、小流れの曲りかどに、一本の小さな楊(やなぎ)の枝が出て、水をピ
チャピチャ叩いて居りました。
 ホモイはいきなりその枝に、青い皮の見える位深くかみつきました。そして力一杯
にひばりの子を岸の柔らかな草の上に投げあげて、自分も一とびにはね上りました。
 ひばりの子は草の上に倒れて、目を白くしてガタガタ顫(ふる)えています。
 ホモイは疲れでよろよろしましたが、無理にこらえて、楊の白い花をむしって来て
、ひばりの子に被(かぶ)せてやりました。ひばりの子は、ありがとうというように
その鼠色の顔をあげました。
 ホモイはそれを見るとぞっとして、いきなり跳び退きました。そして声をたてて逃
げました。
 その時、空からヒュウと矢のように降りて来たものがあります。ホモイは立ちどま
って、ふりかえって見ると、それは母親のひばりでした。母親のひばりは、物も言え
ずにぶるぶる顫えながら、子供のひばりを強く強く抱いてやりました。
 ホモイはもう大丈夫と思ったので、一目散におとうさんのお家(うち)へ走って帰
りました。
 兎のお母(っか)さんは、丁度、お家で白い草の束をそろえておりましたが、ホモ
イを見てびっくりしました。そして、
 「おや、どうかしたのかい。大変顔色が悪いよ。」と云いながら棚から薬の箱をお
ろしました。
 「おっかさん、僕ね、もじゃもじゃの鳥の子の溺れるのを助けたんです。」とホモ
イが云いました。
 兎のお母(かあ)さんは箱から万能散(まんのうさん)を一服出してホモイに渡し
て、
 「もじゃもじゃの鳥の子って、ひばりかい。」と尋ねました。
 ホモイは薬を受けとって、
 「多分ひばりでしょう。ああ頭がぐるぐるする。お母(っか)さん、まわりが変に
見えるよ。」と云いながら、そのままバッタリ倒れてしまいました。ひどい熱病にか
かったのです。




汉语译文:

这季节,兔子们全都穿着短袖的茶色衣服。
原野上的草在闪闪发光,四处的桦树上也挂着白色的花儿。
一股美妙的香气弥漫在整个草原上。
小兔子阿明兴高采烈地一边跳舞一边说道:
“啊,真香啊。好啊,好啊,铃兰真是太漂亮了。”
一阵风吹过,铃兰的花与叶碰来碰去,发出叮叮当当的响声。
阿明开心得不得了,歇都不歇一下,就蹦蹦跳跳地在草上奔跑。
阿明稍停了一下,抱着手臂慢悠悠地走着。
“就像是在小河的波浪上表演舞蹈一样啊。”阿明说。
说着说着,阿明真的来到了一条小河的岸边。
清凉的流水咕咚咕咚地流过,河底的沙子映出耀眼的光芒。
阿明稍稍探出头去看了看。
“要不要跳到河那边去呢?看来没辙,还是算了吧。那边的草看起来也不怎么样。”阿
明自言自语着。
这时小河的上游传来声音。
“噗噜噜噜,哔,哔,哔,噗噜噜噜,哔,哔,哔。”随着这突然而来的声音,上游漂
下一个黑色的毛茸茸的东西,还在啪嗒啪嗒地扑棱着。
阿明赶紧跑到岸边上等着。
顺流冲下的,是一只瘦小的小云雀。阿明一个猛子跳进水中,用前腿紧紧抓住他。
小云雀吓了一跳,把黄色的嘴张得大大的,使劲叫着,就好像要把阿明的耳朵振聋一样

阿明慌了,拼命用后腿拍着水。
“没事的,没事的。”阿明说着,却看到了那孩子的脸。那脸上紧绷着的皱纹,还有大
大的嘴,更受不了的是还有点儿像蜥蜴。阿明吓得都想把手放开了。
不过坚强的小兔子没有放手。虽然害怕得嘴都憋成了个“人”字,可还是坚持着,努力
往水面上游着。
就这么他们俩被一起往下游冲。阿明不知被浪淹没了多少次,也不知道被灌了多少水。
可还是没有放开那只小鸟。
这时,在小河的弯角,有一根杨树的树枝垂到了河面上,沙沙地打着河水。
阿明猛地咬住树枝,死死咬住不放。然后使尽浑身力气把小云雀扔到河岸柔软的草地上
,自己也纵身一跃跳上了岸。
小云雀倒在草地上,两眼翻白,浑身哆嗦着。
阿明累得都走不稳路了,可还是硬撑着去揪了些白杨花来,给小云雀盖上。小云雀抬起
头,好像要说谢谢。那脸色死灰死灰的。
阿明看到了吓得浑身冷汗,赶紧跳开,大叫着逃跑了。
就在这时,天上一个什么东西好像箭一样飞了下来。阿明停住脚步回头看了看,原来是
云雀妈妈。云雀妈妈什么都没说,浑身颤抖着,紧紧抱着她的孩子。
阿明想,应该不要紧了。于是拼命跑回兔爸爸的家。
兔妈妈正好在家把白草扎成束,看到阿明这幅样子,吃了一惊。
“哎呀,怎么了?脸色这么难看。”说着,兔妈妈从架子上拿下了药箱。
“妈妈,我啊,救了一只落水的有很多毛的小鸟。”阿明说道。
兔妈妈从药箱里拿出一剂万能散交给阿明,问道:
“很多毛的小鸟,是云雀吧?”
阿明接过药。
“大概是云雀吧。啊,头昏脑涨的。妈妈,周围好奇怪。”说着,阿明嘭地倒在了地上
。他发了严重的高烧。
2015/1/27 22:39:47
返回本版
1

请您先 登录 再进行发帖

快速回复楼主