[天声人语]11月14日(第十六回)

楼主

mazazi [离线]

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1楼

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 兵は疲れている。気力もなえている。艱難辛苦(かんなんしんく)とうち続く危険
には、どこかで限界を設けるべきです。兵士たちの前でそういって撤兵を促す演説を
する側近コイノスに、アレクサンドロス大王はすぐには耳を貸そうとしなかった。 

 兵を引くこと、撤退することがいかに難しいか。側近の演説に怒って集会をいった
ん解散させた大王はしかし、4日間ほど沈思の末、撤退を決めた。兵たちは歓声を上
げ、涙を流したという(『アレクサンドロス大王東征記』岩波文庫)。 

 撤退を勧めた側近は命がけだった。兵たちの支持があったからこそできた行動だっ
たろう。「前進」という主張を撤回せざるをえなかった大王も悩んだに違いない。「
後退」を知らなかった将としてはつらい英断だった。 

 現代の大王、ブッシュ大統領の悩みも深いはずだ。大義が疑わしい戦争を始め、大
規模戦闘終結宣言はしたものの、協力国を巻き込んでの犠牲者はふえるばかりだ。こ
こに来てようやく占領政策の転換を図ろうとしている。イラク国民への「主権移譲」
を早めるという。うまくいけば占領軍撤退を早めることにつながるだろう。 

 かつての日本軍は撤退や敗退という言葉をつかうのを嫌がった。代わりにしばしば
「転進」という言葉がつかわれた。小泉首相も「転進」を余儀なくされるのではない
か。イラクへの自衛隊派遣再考の機会ととらえることもできよう。 

 側近コイノスは「幸運に恵まれているときにこそ自重自制を」と大王に説いた。総
選挙に「勝利」した小泉首相にもいえるかもしれない。 

 
朝日新聞社のasahi.com 2003年11月14日から
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2015/6/26 22:50:54
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