[天声人语]11月7日(第十回)

楼主

zhangpimin [离线]

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1楼

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 その光が発せられたのが、128億3千万年前だった。ハワイの「すばる望遠鏡」
が観測した最も遠い銀河である。宇宙は膨張しているから、遠ざかりながら、かろう
じてかすかな光を地球に届かせたのだろう。宇宙の生い立ちを知る手がかりになると
いう。 

 そもそも宇宙の年齢はいくつなのか。長く議論の対象になってきた。100億歳か
ら200億歳の間を行ったり来たりした時期があった。今年2月になって米航空宇宙
局(NASA)が137億歳説を発表、これがいまのところ最も有力である。 

 1929年に宇宙が膨張していることを発見、現代天文学の父ともいわれるハッブ
ルは、宇宙年齢を約20億歳と推定していた。その後、地球の年齢でさえ40億歳と
する研究が現れたりし、20億歳説は葬り去られる。 

 半世紀以上前に世に出た有名な詩集を思い浮かべる。当時21歳だった谷川俊太郎
さんの『二十億光年の孤独』である。思えば、ハッブルの宇宙と呼応していた。「宇
宙はひずんでいる/それ故みんなはもとめ合う/宇宙はどんどん膨んでゆく/それ故
みんなは不安である/二十億光年の孤独に/僕は思わずくしやみをした」 

 いまならさしずめ「137億光年の孤独」だろうか。どちらにせよ、膨張する宇宙
と、くしゃみをする僕との対比は鮮烈だった。宇宙の果てしない広がりにおののきつ
つも、些細(ささい)な日常を繰り返すのが人間である。 

 星空が日ごとにさえてくるこのごろ、昔の人もこう詠んだ。〈銀河澄朗たり素秋の
天/また林園に白露の円かなるを見る〉(源順) 


朝日新聞社のasahi.com 2003年11月7日から
2015/7/11 22:44:31
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